【小沢一郎民主党幹事長の土地購入事件】
小沢幹事長は、政権交代を成し遂げた同志だ。党代表の私に「自分は潔白だから戦う」と言われたので、幹事長として日本の政治の変革に向けて共に戦うことを了とした。
小沢氏の「戦う」という表明は、自らの潔白を証明していく決意だと受け止めた。政党人として当然だ。私は行政の長であり、検察が公正な捜査を行うと信じている。捜査を冷静に見守ることが現在必要なことだ。(「戦ってください」という)私の発言には検察に対する圧力などという意図もなく、(捜査への)影響は全くないと考える。
【首相の偽装献金事件】
母からの資金提供はまったく承知していなかった。その資金が私のために使われたことが捜査で判明したので、納税の義務を果たした。事実は一つだ。国民の意識との乖離(かいり)はあると思うが、母の資金提供を知らなかったので贈与税を免れる発想自体あり得ない。脱税の認識は全くなかった。
私腹を肥やしたり、不正な利得に手を染めたことはしていない。批判を真(しん)摯(し)に受け止め、政権交代に期待した多くの国民の期待に応えることが私の使命だ。天に恥じることがないよう身を粉にして使命を果たすために全力を遂行する。それが首相としての責任を果たす道だ。
【憲法改正】
政治家が憲法はかくあるべきだという考え方を持つのは当然だ。ただ、首相は特に重い憲法尊重擁護義務が課せられているので、私の考え方を言うときではない。在任中に、などと考えるべきものだとも思っていない。
【国旗・国歌】
国旗と国歌は、国家の象徴として大切に扱われているものだ。日の丸が国旗、君が代が国歌として定着していることを多くの国民が認めている。その国民感情を尊重し、内閣でも敬意を持って対応する。
(日の丸を2つ切り張りして民主党旗とした)昨年の総選挙における鹿児島での件に対する指摘は曲解だ。党のシンボルよりも、日の丸が重要だ。日の丸を切って張り合わせる行為は大変けしからん。国旗への尊厳は当然持っている。民主党に国旗、国歌の規定はないが、16日の党大会では国旗を会場に掲揚した。
【天皇陛下の特例会見】
中国の習近平国家副主席の訪日は、友好親善の観点から大きな意味があると考え、政府として(陛下に)お会いいただけないかとお願いした。天皇の政治利用だとの指摘はあらない。象徴天皇制は十分理解しており、適切に対応していく。天皇に対する尊崇の念を持ち合わせている。
【胆沢ダム】
客観的な要件を満たした事業は継続する。(小沢氏の地元の岩手県奥州市にある)胆沢ダムは本体工事が進んでいるので建設を続行した。あくまでも客観的な指針に基づいている。
質問者は尾辻秀久(自民)、藤原正司(民主)、松あきら(公明)の各氏
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